資料⑪〔図5.18〕 溶接姿勢の種類〔図5.19〕 層のおき方本溶接の際の電流は、その溶接棒のカタログなどに記載されている電流値を基準にして選定すべきであり、また調整に当たっては電流計を用いるのが望ましい。電流の強弱は溶接結果に重大な影響を及ぼすため慎重に選ぶ必要がある。運棒法には、ストレート、ウィービング、セミウィービングなどの方法がある。ウィービングの幅は、棒径(心線径)の3倍以下にするのが望ましく、開先の幅が広くなれば図5.19に示すように2パスに、なお広くなれば3パス、4パスとふり分け溶接を行うことが望ましい。本溶接本溶接に当たっては、鋼種、板厚、開先形状、溶接姿勢などに応じて溶接棒のタイプ、棒径、溶接条件など最適なものを選定しなければならない。溶接条件の因子には、溶接電流、運棒操作(アーク長さ、運棒法、溶接棒の保持角度など)、溶接速度などがある。溶接姿勢には図5.18に示すような種類があるが、作業としては下向溶接がもっともよい。1173
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