資料㉖ 用 語溶接部溶接金属及び熱影響部を含んだ部分の総称。熱影響部溶接・切断などの熱で、組織、冶金(やきん)的性質、機械的性質などが変化し、溶融していない母材の部分。(注)一般的には、組織が変化した範囲を指すことが多い。溶接金属溶接部の一部で、溶接中に溶融凝固した金属。溶着金属(デポ)溶加材から溶接部に移行した金属。余盛開先またはすみ肉溶接の必要寸法以上に表面から盛り上がった溶着金属。とけ込み母材のとけた部分の最頂点と溶接する面の表面との距離。完全とけ込み継手の板厚全域にわたっているとけ込み。(フルペネ)部分とけ込み継手の板厚全域にわたらないとけ込み。(パーシャル)とけ込み不良完全とけ込み溶接継手の場合にとけ込まない部分があること。融合不良溶接境界が互いに十分にとけ合っていないこと。アンダカット溶接部の止端に沿って母材が掘られて、溶着金属が満たされないで溝となって残っている部分。意 味余盛熱影響部溶接金属(母材+溶着金属)とけ込みとけ込みとけ込み突合わせ継手T継手とけ込み不良融合不良アンダカットとけ込みとけ込み不良用 語オーバラップ止端(すみ肉の)サイズ理論のど厚実際のど厚ルートタック溶接脚長ビードクレータオーバラップ実際のど厚理論のど厚サイズ脚長溶接のルート継手のルート脚長意 味溶着金属が止端で母材に融合しないで重なった部分。母材の面と溶接ビードの表面とが交わる点。すみ肉の溶接金属の大きさを示すために用いる寸法(S1、S2、S3)で、等脚および不等の場合がある。等脚の場合には、すみ肉溶接金属の横断面内に書くことのできる最大直角二等辺三角形の等辺の長さ(S1)で、不等脚の場合には、すみ肉溶接金属の横断面内に書くことのできる最大直角三角形の直角をはさむ二辺の長さ(S2、S3)。設計計算上用いるのど厚。すみ肉のサイズで定まる三角形の継手のルートから計った高さ。実際に溶接されたところののど厚。すみ肉溶接の断面ルートから表面までの最短距離。本溶接の前に、定められた位置に母材を保持するため、断続的に行う位置決めのための溶接。従来一時的溶接を含めて“仮付溶接”ともいわれていた。継手のルートからすみ肉溶接の止端までの距離。1回のパスによって作られた溶接金属。ビードの終端にできるくぼみ。オーバラップ理論のど厚実際のど厚サイズ脚長溶接のルート継手のルート脚長■ 溶接用語1188
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